DETAIL
イリューシン IL-2 シュトルモビク 全長=243mm ・ ソビエト・フィールドカー GAZ-67B 全長=70mm
写真はキットを組み立て、塗装したものです。
【 ソビエトが生んだ、陸と空の“質実剛健” 】
【イリューシン IL-2 シュトルモビクについて 】 第二次大戦中のソ連軍を代表する地上攻撃機イリューシンIL-2シュトルモビクは、1941年6月に勃発した独ソ戦でソ連軍が最も必要とした機体であり、スターリン首相自らが生産を激励して、大戦終結までに軍用機史上最多の36,000機以上が量産されました。防弾能力を確保しながら重量増加をおさえるため、コクピットやエンジン、燃料タンクをひとまとめに覆う防弾鋼板が機体の構造材の役割も果たしているのが大きな特徴です。1941年3月に単座型で生産が開始されましたが、ドイツ機の迎撃に対抗するため後部に旋回機銃を増設した複座型を導入。続いて1943年後半には外翼の後退角をそれまでの5度から15度に変更した改良型が登場。低空からドイツ戦車部隊に壊滅的な打撃を与え、T34戦車とともにソ連軍の勝利を決定づけたのです。
【 ソビエト・フィールドカー GAZ-67Bについて 】 第二次大戦中にソビエト軍が開発した四輪駆動の小型軍用車がGAZ-67Bは、コンパクトな車体に54馬力の水冷直列4気筒3280ccエンジンを搭載し、最高速度90km/h、最大積載量400kgという高性能を発揮。その設計は独自に行われたものですが、アメリカ軍のジープを参考にしたと言われています。大戦後半の1944年に生産が開始され、優れた走破性や耐久性を活かして参謀用の連絡車や軽砲の牽引車、軽偵察車などとして幅広く活躍。戦後も6万台以上が生産され、共産圏各国の足として働き続けたのです。